水鏡 #003 【バカ、バカ、バカ編】
水鏡シリーズ最終回。撮影をしているときは水面に星が写っていればとりあえずよしということで、どの星座をどのように配置して…などという考えは持ち合わせてはいなかった「最初のバカ」。
少し前のマイブーム、星空観望から遠ざかっていたため星座の見方がわかっていない。今は春なので、北斗七星と春の大三角形(しし座のレグルス、おとめ座のスピカ、うしかい座のアルクトゥルス)くらいしか見えないと決め付けていた。

e0082981_21385629.jpg
                   〔GR D with GW-1 無修正〕

それらの星々は天頂近くにあるので、地面を構図に入れたい今回のような場合は画面に入らない。それで明るそうな星の方へ(とりあえず)レンズを向けるといういい加減な撮影方法となる。実際、光害のひどい市街地のはずれだから(しかも大きめの月も出ている)パット見では2等星くらいしか目に入らない。もち論モニターには何も映っていない(外付けファインダーと水準器を忙しく付け替える)

水鏡シリーズ#001は偶然にもさそり座がバッチリのアングルで入っていてくれた。今日の写真は、はくちょう座(左)とわし座(右)なのだが、はくちょう座、わし座とくれば忘れてはならないのがこと座ではないか!この3星座のデネブ、アルタイル、ベガの各1等星で夏の大三角形を形作っているのはあまりにも有名。春だから夏の星座の事は頭から抜けている。この写真の撮影時刻は午前零時30分頃、しっかりと夏の星座が空を飾る時間だ「2番目のバカ」。

e0082981_21394979.jpg
                      〔フォトショップにてレタッチ〕

月明かりを浴びて遠くの山並みが写っている。石川賢司の(プチ)「月光浴」状態(笑)

実は現在シュワスマン・ワハマン3彗星なる彗星が地球に接近していて、天文マニアの間では話題になっている。10年ほど前の百武彗星やヘール・ボッブ彗星のような肉眼で彗星の尾まで確認できるものではなく、双眼鏡でやっと観つけらるものとの予測だったのでぜんぜん興味を持っていなかった。しかし、撮影の翌日「天文ガイド」を立ち読みすると『5月10日(撮影した日!)頃は夏の大三角形の中を通過』とあるではないか!!

家に帰ってフォトショップでコントラストなどギンギンにレタッチして彗星と思しきものを探すも…
後日、天文写真家沼澤茂美のHPで5月10日の彗星写真を確認すると、はくちょう座のくちばしにある美しい二重星アルビレオの上方にそれはあった…orz

あと10度ほど上方にレンズを向けていれば…GRDの実力はなかなかのもので7~8等星まで写っている。彗星の尾も捕らえられたはず。
事前に何の準備もしないで撮りにいくのが「最後のバカ」。                 
[PR]
by ara_umi | 2006-05-14 21:59 | 小さな旅(宇宙の旅) | Comments(0)
<< MAX とき 水鏡 #002 【街の灯編】 >>