中越漫遊 #05 伝統の技
日本語の美しさを感じるときのひとつに、言葉の持つ意味を大切にするということがある。言霊という
言葉があるが、人の話す言葉には魂(霊)が宿るという考え方は私的には理解できる(したい!)

古来から建築材料に使われてきた葦(アシ)という植物があるが、“アシ”が悪しを想像させるので“ヨシ”
と呼ぶ慣わしなどは昔の人に対して、「日本人ならではの感性をありがとう!」といいたくなる。
同じような感覚で、梨(→無し)を“アリの実”(→有りの実)と呼んだり、猿(→去る)を“エテ”(→得て)公
と呼んだりして、ゑんぎを担いだりする云いまわしを聞くにつけ、粋さえも感じる。


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中越大地震で、大破壊の憂き目に会った越後最古の民家、長谷川邸の復旧工事。
実際は、主に地盤が崩壊しただけで300年以上前に建てられた上屋の構造部分はほぼ原型を留めて
いたというが、基礎工事を新しく行なったので、亀裂の入った土壁は新しく=しかし、昔ながらの工法で=
塗り替え工事を行なっている。


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                   〔 GR Digital 〕


最近、私も所有しているコンパクトデジカメの某掲示板に、

「スペックと値段が気に入ったので、最近2万円ちょっとで購入した。この掲示板のインプレッションにも
満足している。しかし、もろに逆光で撮った写真の何枚かに横縞が写っているのは納得ができない。orz」

という書き込みがあった。

どちらかというと伝統工法側の住人を自認している(と、云いながら自分を見失いワガママを爆発させ
る日々ですね…(汗))私としては、厳しい世の中になっているとも感じ、目を閉じるばかり…

私が始めてデジカメを手に入れた数年前(1999年)は64MBのCFカードが2万3千円だった(笑)
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by ara_umi | 2006-11-02 22:09 | 小さな旅 | Comments(8)
Commented by ぐう☆せんめい at 2006-11-03 02:18 x
土壁も見事ですが、玉石積みの土かかえも見事ですね。
なかなかこんな綺麗な玉石積みにはお目にかかれません。
Commented by ara_umi at 2006-11-03 10:14
ぐう☆ さん、おはようございます。

流石に目のつけどころが違います!!(笑)
土台から下は今回の改修工事ですから平成の職人の技です。
「ダッシュ村」よろしくすべての工程においてスローライフ的段取りがとられ、
自分たちの仕事に鑑みてうらやましいやら腹が立つ(笑)やら…
Commented by masai at 2006-11-03 10:35 x
こんにちわ。
現場写真を見るついついコメントしたくなります。
ぐう☆さんが石なら、私は上屋の方で。(^^)
新潟の方では、ヨシで小舞をかく(一部は竹のようですが)のが一般的なのでしょうか・・・はじめて見ました。
関西では竹小舞ばかり(たぶん)ですが、そちらの方では昔は真竹が少なかったとか・・・。
あと、職業的に土台と貫もなんの木を使っているのだろうと気になります。(^^)
やっぱり栗材なのかなぁ。ご存知でしたら教えてください。
Commented by ara_umi at 2006-11-03 11:26
masai さん、おはようございます。

風景写真のつもりでしたが、現場写真になっちゃいましたね(笑)
専門家ではないので(?)本当はどうかわかりませんが、こちらでは小舞は基本
的にはヨシがメインだと思います。部分的に割り竹を使っているものも見た事が
あります。ただ、この現場では粗朶(そだ)を何本が入れているところが面白いと
思いました。
土台、柱はヒバではなかったかと思います。貫は杉ですねって、「おれのほそ道」
始まって以来のマニアックなリコメントですね…シロウト?のわりには(笑)
Commented by masai at 2006-11-03 18:06 x
プロも勉強になるご教授(^^)、ありがとうございました。
ちなみに、私、「粗朶」って単語は初耳で辞書で調べてしまいました(^^)・・・ところどころにみられる黒く曲がった木の事と解。
Commented by あわ at 2006-11-03 23:10 x
ワタシ、高校生くらいまで茅葺きのおウチに済んでおりました。
冬なんかストーブに乗せたヤカンのお湯が朝には芯まで凍ってることもしばしばでした。
新潟ではそんなことはないんでしょうが。
・・・みなさんのコメントとは全く次元の違うハナシですみません...。
Commented by ara_umi at 2006-11-04 09:45
masai さん、おはようございます。

(聞きかじりの)知識の一端をご披露してしまいました(笑)
粗朶という言葉を今年になって街中の看板で見つけ、ググッて知識として頭に
あったのですが、長谷川邸の見学の際、説明の方がそこで「粗朶」という言葉
を使ったので私も表記しました。普通なら「木の小枝」ですよね(笑)

粗朶についてはいつか別枠でとりあげようと思っています。
Commented by ara_umi at 2006-11-04 09:46
あわ さん、おはようございます。

流石に内陸部は気温が下りますね、長谷川邸のある長岡も氷点下にはなり
ますが、松本ほどではないと思います。
茅葺の家には憧れも感じます… が、暖房の生活に慣れた体では無理だろうな…(笑)
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