平成20年8月15日の気分
おお、気が付けば終戦の日だ、しかも平成と昭和の違いはあるが、20.8.15という数字を見ると昭和20年は遥か昔に思える(もちろんara_umiさんも生れていませんが)。少し前に知人からいただき、最近やっと読み始めた本の中にあった引用文…

私たちは程度の差はあつても、この戦争に於いて日本に味方しました。馬鹿な親でも、とにかく血みどろになつて喧嘩をして敗色が濃くていまにも死にさうになつてゐるのを、黙って見てゐる息子も異質的(エクセントリック)ではないでせうか。「見ちゃ居られねえ」といふのが、私の実感でした。
実際あの頃の政府は、馬鹿な悪い親で、大ばくちの尻ぬぐひに女房子供の着物を持ち出し、箪笥はからつぽ、それでもまだ、ばくちをよさずにヤケ酒なんか飲んで女房子供は飢ゑと寒さにひいひい泣けば、うるさい!亭主を何と心得てゐる、馬鹿にするな!いまに大金持になるのに、わからんか!この親不孝ものどもが!などと叫喚して手がつけられず、私なども、雑誌の小説が全文削除になつたり、情報局の注意人物なのださうで、本屋からの注文がぱつたり無くなり、そのうち二度も罹災して、いやもう、ひどいめにばかり遭ひましたが、しかし、私はその馬鹿親に孝行を尽さうと思ひました。いや、妙な美談の主人公にならうとして、こんな事を言つているのではありません。他の人も、たいていそんな気持ちで、日本のために力を尽くしたのだと思ひます。
はつきり言つたつていいんじやないかしら。私たちはこの大戦争に於いて、日本に味方した。私たちは日本を愛してゐる、と。
                                                         太宰治 「返事」(昭和21年5月) より


本の中で著者の松本健一も書いているが、戦争を始めた政府を「馬鹿な悪い親」にたとえる太宰の比喩が絶妙…戦後生まれのara_umiが茶化したりはできないが、当時の日本人の中にはそんな気分はあったのかも…

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                 〔 CAPLIO GX100(1,3,5,7)  GR DIGITAL(4)  with GW-1(2,6) 〕

時は流れて平成20年8月、果たして「馬鹿な悪い親」はara_umiか、カメラメーカーか…
泥舟に乗って 「重いコンダラァ~ 試練の道をぉ~~~!!」 行く覚悟満々!と書いたとことことで紙面が尽きた!?この続きはまた次回!

            ♪ チャン チャン チャ~ン チャ チャチャチャチャ~ン(笑) ♪
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by ara_umi | 2008-08-15 12:00 | 小さな旅 | Comments(2)
Commented by sa55t at 2008-08-17 01:08
太宰のこれ読んでなかったです。
いやー、いろいろ有りますね。
オリンピックのせいか今年は終戦記事が少ないような。
Commented by ara_umi at 2008-08-17 06:52
sa55t さん、おはようございます。

戦後も遠くなりましたが、まさにオリンピック一色です…
そんななかでワタシもこっそり(?)「馬鹿な悪い親」の道を歩み始めたのですが(爆)
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