カテゴリ:小さな旅( 925 )
せいたかあわだちそう
5年ほど前の今頃、鳥取県の米子市に旅行する機会があった。ちょうど鳥取地震の直後で海岸に近い地域では、液状化現象の傷跡も生々しく、街はいたるところで地割れや、土砂の噴出しなどで荒れていた。そんな中で、地震の傷跡とは対照的に黄色い花の大群生があちこちに見られたことが印象的だった。

旅館のロビーなどにも切花として活けてあったりしたので、この地域の花なのかと思い旅館の人に尋ねても花の名前は知ることができなかった。その旅は次の目的地=京都まで山陰本線を乗り継ぐ行程(直通列車はなくJR、私鉄を4~5本乗り継いだ)だったので、比較的ゆっくりと車窓の景色を眺めることができた。その初めて見る黄色い花が頭から離れず、そればかりを目で追っていたかもしれない。米子のあたりでは休耕田などに黄色い小山のごとく群生していたその花は、京都に近づくにしたがって心持ち少なくなっていくように思われた。

その花の名前が「せいたかあわだちそう」というものだと知ったのはそのあと1年ほどたってからで、なるほど注意して見れば私の住む地域にも遠慮がちに生えているし、昔そんな名前の唄を女優の十朱幸代が唄っていたのを思い出した。

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せいたかあわだちそう 明治時代に切花用に北米より輸入されたそうであるが、他の植物の生長を阻害する物質を出して群生の範囲を広めていくらしい、花言葉は「生命力」だそうである。そういえば最近では我が家のまわりでも遠慮なく生えている。最近、ブラックバスなどとともに生態系を犯す動植物のひとつに指定されていたが、日本の代表的な秋の景色であるススキの群生も見ることができなくなる日も近いかもしれない。
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by ara_umi | 2005-10-16 21:52 | 小さな旅 | Comments(0)
イヤワックス
イヤワックスなどという言葉はない。英語でearwax=耳垢という意味だそうである。私は毎日耳そうじをする。といえば聞こえはよいが、ようは耳が痒く、耳かきが癖になっているだけである。オフィスでも、クルマの中でも、家でも手の届くところに耳かきがないと気がすまない。

2ちゃんねるでも耳かき中毒の人々のスレッドが建っていて粛々と耳を掻いている仲間がいることが分り安心する。そこのスレッドでも話題が出ていたが、去年コデン(株)という会社が発売しているイヤスコープという商品を購入してから私の耳かき術(?)も一皮むけた。

毎日耳かきをするわけだから、そんなに耳垢が出るわけではない。それでも耳の中が痒いのはどういうわけだ。そんな疑問にに一発解答をくれる(目視できる異常はなくただ痒いだけ)。それよりも最初自分の耳の中を覗き見たときは、まるで『ミクロの決死圏』(古い映画、しかも自分は今まで『ミクロ決死隊』という題名だと思い込んでいた)の主人公になった気分まで味わえる。


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私の左耳、コデン(株)の名誉のために付け加えるが、実際はもう少しはっきり見え、実用に耐える、どうしてもうまく写すことができなかった。
実は購入前は耳以外にも覗きたいところがあったが、耳以外は実用に耐えないので期待しないほうがよい。
奥で反射しているのが鼓膜、私の場合なぜか左耳にはそれが確認できない。



昔は市販の竹の耳かき棒(上から3番目)一本で勝負をつけていたが、ここ2年ほどの間に様々なスペシャリストが集い耳かき棒戦隊○○レンジャーみたいになってしまった。
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1番上と上から4番目は最深部へ届くように、自分で加工をしたもの。特に直径1mmの竹ひごを削ったあと火であぶって曲げた4番目は危険と快感が表裏一体、『外耳の孫の手』
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by ara_umi | 2005-10-07 22:49 | 小さな旅 | Comments(0)
自己主張
今日の車で見つけた印象に残る物はこれ。この日は今走っている大通りの側道に多くの露店の建つ祭(主催者は日本一の出店数を誇ると豪語しているが・・・)の準備の日である。写真にも写っているが、路肩に出店の準備で忙しい香具師のみなさんが駐車するので、ただでさえ混みがちの片側三車線道路も大渋滞である。

これを見つけたときは手元にカメラは無く、速写態勢ではなかったのでその脇をスルーしてしまった。しかしどうしてもこれを記録しておきたくて、リアシートのバッグの中にあったKONICA現場監督28を助手席に置いたあと大回りをして、再び渋滞の中へ車を滑り込ませた。

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1985年から15年分のネガの入ったダンボールの中からこの写真のネガを探しだし、袋を見ると98年と書いてある。クルマのナンバーをドライバーが選べるようになったのはこの年だったのだろうか、たぶんまだ○○330なんてナンバープレートに書いてあると珍しくてどんな数字を選ぶのかなどと興味をもって視ていた頃だと思う。

で、このシルバーのセドリックである。「大宮330●8 93」とある。祭・県外ナンバー・香具師・黒シャツのお兄さん(このクルマとの関係は不明)ここからは私の勝手な思い込みなのでであるが、『なんて分かりやすい自己主張!』
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by ara_umi | 2005-10-04 22:13 | 小さな旅 | Comments(0)
ガラスの中の少林寺
旅のブログなのに病気の話ばかり続いて息が詰まってきたので(旅といっても旅行記の話じゃないのだからかまわないのだけど)、ちょっと横道へ。以前何台か車を連ねて旅行をしたときに、後続車の人から「とにかく(運転中に)あっちこっち見ている。」と指摘されたことがある。自分でも何か珍しいものがあると注目してしまう癖があるのは自覚しているし、やはり運転中も歩いているときもあっちこっち観ている。

車に乗っていると時々「おぉっ!」と思う光景に出くわす。だいたいカメラを持ち歩いているので運よく撮影できるときがある。大体車のウインドーガラス越しだし、アングルやカメラの設定もお構いなしにシャッターを押すことのほうが多いので、写りは悪いがその時しか出会えない光景は残せる。

昔から車をディスプレーする人は多くいたし時代によって、はやりすたりがあったように思う。まだ免許を取る前(マイカー時代の到来の頃)はフロントグリルに馬の蹄鉄をつけたり、フロントウインドーの周辺に2cm位のボンボンをびっしりと貼り付けて走っている車も多く見られたりして、大人のセンスを疑ったものだが、そういえばその頃はセダンのリアウインドーの中には(何に使うのか)ティッシュのケースも定番だった。

外から見てわかるくらい車内をデコレーションするとまず誰が見ても「いいセンスだ」とは思えなくなるが、持ち主の熱意(?)は伝わってくるものがある。少し前はUFOキャッチャーでゲットしたのか大量のぬいぐるみを並べているクルマもあったが、大体ドライバーはヤンママを想像させた。

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このクルマのディスプレーからはある種のオーラが出ているように思う。はじめは地味なムードの飾りだと思っていたが、だんだん何が飾ってあるかということに思考のピントが合ってきたら(だいたい車に飾るものはこんなものという先入観で想定の外にあるものは目に入らない)、人形たちが動き出したようにも見えた。
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by ara_umi | 2005-10-03 22:49 | 小さな旅 | Comments(1)
旅のはじまり
月日は百代の過客にして、
行かふ年も又旅人也。

舟の上に生涯をうかべ、
馬の口とらへて老をむかふるものは、
日々旅にして旅を栖とす。

古人も多く旅に死せるあり。

予もいづれの年よりか、
片雲の風にさそはれて、
漂泊のおもひやまず・・・

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松尾芭蕉のやうに旅の人になりたいのであるが、日々の生活&雑事&快楽への誘惑など私をこの地に留めておくものばかりの今、せめてブログの中の旅人となり、「おくのほそ道」ならぬ「webのほそ道」を旅したいとおもふ。

はたして、大河ドラマになるか、風船おじさんのように何処かへ消え去り三日坊主に終わるかいささかの心配はあるが、この旅がながく続くように、私の家の近くを流れる日本でも有数の大河がその旅を終え海に注ぎだした海岸の風景を出発地としたい。

今年も大雨が多く降り、山からも土砂とともに木々も流されて海まで流れ着いた。この枯れ木もまた旅人であろうか。
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by ara_umi | 2005-09-25 22:03 | 小さな旅 | Comments(2)