<   2008年 03月 ( 17 )   > この月の画像一覧
他人の目線
最近一部の人々の間でミニブームになりつつある(?)35mmを試す。NIKON DXフォーマットなので52.5mm相当になるが、これはこれでいい感じの焦点距離(のはず)。
初めてデジイチを買ったときに揃えたレンズはAF-S 17-35mm F2.8DとAF マイクロニッコール60mm F2.8Dの2本。今考えてもこのシステムで充分だと思うが、17-35mmが大きく重すぎて使いにくく、(これでスナップをしようという幻想に駆られ)AF 24mm F2.8Dをラインナップに加えたあたりで方向性を見失い、使いもしないレンズを揃え始める…AF 35mm F2Dもそんな1本。そもそもNIKONのシステムは有事(目的のある撮影)以外では使わないので、街でスナップなどしたことがなかった。有事のときはそれを求めているのだけれど、きっちりとした感じの描写や標準レンズ独特のクセの無い画角は他人行儀で自分のものとは思えない(笑)


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                                〔 D100 / AF 35mm F2D 〕

使用頻度の少ないNIKONのシステムはいっそ処分して、全部PENTAXにチェンジしてしまおうかと思うこともしばしばあったが、この画の律儀な感じもやはり捨てがたい!牢名主(スーパーサブ)としてまだまだ君臨(笑)
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by ara_umi | 2008-03-31 23:11 | ちょっとカメラの話 | Comments(8)
年度末な1週間
世間的には年度末である。もう何年も前に世紀末というものを迎えたが、世紀末という100年に一度の大きな節目より毎年やってくる年度末のほうが、なにかと生活には大きな影響を与える。
所属するいくつかの業界団体の決算月であったりする関係で、総会の準備に向けた理事会や、理事会のための委員会やら非生産的なイベントが目白押し。それらの非生産行事のほかに先週年度末を感じたことは週末に盛り場へ行ったときにすごい人出だったことくらいであるが、家でTVを少し見た中で気になったことがいくつか…

【 1 】『ちりとてちん』の最終週、このところNHK朝の連ドラは3本続けて面白く、今回も好きなタイプの番組だった。伏線張りまくりでつい深読みしてしまう(笑)、15分連ドラの宿命で(?)最終回はいつもつまらないのだけれど…
【 2 】やはりNHK BS2の『とことん!石ノ森章太郎』の初日と最終日を少しずつ、初日は仮面ライダー1号、本郷猛=藤岡弘、最終日は仮面ライダーV3(ブイ・スリャァ~)、風見志郎=宮内洋の登場!どちらかというと『仮面ライダー』より『ウルトラ…』世代なのだけれど結構楽しむ。死神博士が若かった事が驚き!
【 3 】土曜日のニュースで巨匠、市川崑監督のお別れの会の様子を見る。石坂浩二の涙ながらの弔辞もよかったが、その石坂の4席ほど隣に座っていた浅丘ルリ子がしきりに石坂浩二を気にしている(ように見えた)様子が印象に残る。

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                      〔 GR10 / CENTURIA 400(1~7)  CAPLIO GX100(8) 〕

先日来ハマリつつある(?)ネガスキャン、週始めの晴天時に少しづつ撮りためたもの。やはりネガはラチチュードが大きいのでデジタルとは一味違う(ように見える(笑))レタッチもやっていくうちに何かの弾みで上手くなるかもしれないし(笑)
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by ara_umi | 2008-03-30 23:57 | 小さな旅 | Comments(10)
レンズ三姉妹 【1】 Nikon Ai 改
先日来、Yoshipassさんのブログのコメント欄でsa55tさんcasta6cさんらとレンズの話題で遊んでいたら、自分のレンズの事も気になりだし、我が家の金属魔境(※)から古いレンズを引っ張り出す。↓これらはara_umi家で最初に買った一眼レフのシステム、30ン年前だから当時ara_umiにこれらを買える資金力は無く、当然父ara_umiの所有物だった。28-50-300という布陣がスゴイ(笑)このあたりはもちろんara_umi君が悪知恵を働かし工作活動をしたのだろう…たぶん親父はこのNEW NIKKOR 300mm F4.5を一回も使った事が無いと思う(笑々)、28mmもF2.8を狙っていたがブラックボディの購入と共に倹約家(KECHIとも云う)の父の反対の前に屈した覚えもある。
この頃のNikonのフラッグシップはNikon F2(フォトミック)であったが、庶民の買うカメラでは無く、学生だったara_umiには永遠に縁の無い世界の物にも思えた(レンズを買わなければ買えたはずだが…)

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この頃の想いをずっと引きずっているのだろう、時々無性にNikon F2 フォトミックが欲しくなる。F2を買うのはいつになるかわからないけれど、今度Nikomat FT2にもCENTURIA400を装填して何処かへ行ってやろう、いやポジがいいなAi改 NIKKOR 50mm F1.4もなかなか渋い色が出たはず…しかしニコマートのガッチャン!!シャッターで手振れをせずに撮る事が出来るだろうか…昔はそんなことあまり気にしていなかったが(笑)

※金属魔境:大工に造ってもらった小さな木製のカメラ棚、木の持つ保湿性でカメラやレンズを高湿状態から守ってくれている(はず)
        古いカメラや機械時計などを収納していたが、最近はプラスチック製の機材も巾を利かす!? 
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by ara_umi | 2008-03-26 22:57 | ちょっとカメラの話 | Comments(12)
レトロ?モダン?
或る日、ara_umi本家にて家捜し…  探し物は… 「あった!」長年(でもないが)行方不明になっていた、父ara_umiのかつての愛機RICOH GR10。親父殿はara_umiが以前使っていたCaplio R4を渡してから銀塩フィルムでの撮影は、GR10の存在その他の多くの事と共に忘却の彼方(笑)GR10も行方知れずになってはや数年、スキャナを新調したことで銀塩GR体験をしてみたくなり今回の探索に至る。

キタムラで1本100円のフィルムCENTURIA400(100円ショップより5円安い!)を3本仕入れ、夕暮れ迫る休日の商店街を激写?GR10は銘機GR1のからマニュアル系の機能を省略したフルオートカメラ。すべてカメラ任せで撮影するしかないのだけれど、それでもAEロックやAFロックなど駆使して(笑)少しは撮影者のイメージを出そうと悪あがき(笑々)昔は1枚のショットを慎重にとっていた気もしたが、案外アバウトだった訳だ…

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                        〔 GR10 / CENTURIA400(1~6)  GR DIGITAL II(7) 〕

(フィルム代)100円+(現像代)630円=730円かけて撮るような写真でもないが、ポートレートなんか柔らかい感じが出ていいかも。 

                          あとはレタッチか…  これが一番厄介(溜息)
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by ara_umi | 2008-03-25 21:31 | 小さな旅 | Comments(10)
雪割草
なぜか、ハイキング (ありえない!?)
なぜか、花 (最近やや多し!)

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                   〔 2007.3.23 Mt.Hiso  CAPLIO GX100 〕


早春の花咲く山道をドタバタと(?)歩いてきたので、GRブログTB企画「春の足音」に参加です!
◆特に最後の写真
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by ara_umi | 2008-03-23 23:23 | 小さな旅 | Comments(6)
にわか鉄
イメージは…
ガッチャマンとの戦いに敗れたギャラクターの総裁Xが地球を去るときの光の帯
セントレア空港に着陸するために高度を落とした飛行機の窓下に見えたイトトンボのような新幹線
あるいは、機械の体を求める乗客を乗せて遠い宇宙へ旅立つ銀河鉄道999…

だったのだが…

■クリックで少し拡大
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■クリックで少し拡大
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                   〔 GR DIGITAL II with GW-1(1) 〕

実は2枚目が最初のショット(鉄は撮り直しがきかなかったのね…)。今朝、近所での1st トライに失敗し、
当所予定はなかったのに、夕方郊外で復路を待ち伏せての2nd トライも…(泣)
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by ara_umi | 2008-03-22 23:39 | 小さな旅 | Comments(2)
にいがた酒の陣2008 地の巻
昨日のつづき 『にいがた酒の陣』 ひとりでの参戦も、蛇の道は蛇ということで(?)、馴染みの顔もちらほらと…この手のイベントは外さない事で有名な友人のY岡氏がベンチに陣取っているのを発見!彼の小隊に合流(笑)これでとりあえずの母港は確保、落ち着いてあちこちの酒蔵で試飲が出来るというもの(笑)

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19)小山酒造店「越後自慢」 20)竹田酒造店「かたふね」 21)佐藤酒造店「錦盛」 22)田中酒造「清酒能鷹」こちらのゾーンは上越地区の酒蔵が集まっている、出展者のなかには本当に小さい蔵もあるのだろう。早々に玉が尽きて開店休業状態の蔵もそこここに…これらの蔵は酒を仕込むときからすでに注文分しか作らない、本当の意味での“幻の酒”かもしれない…手当たり次第順番に飲んでゆくが、みな旨い!昨年は30数蔵中2~3蔵は地雷(どうにも口に合わない酒を飲んでしまうこと)を踏んでしまったが、今年はあえて避けているわけでもないのに順調(笑)

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「何かお好みのものがございましたら、お試しください」との声に「じゃあ、君!」などと快調に(?)オヤジ(セクハラ?)ギャグを飛ばしつつ、23)妙高酒造「越乃雪月花」 24)君の井酒造「君の名は」「君の井」 25)千代の光酒造「千代の光」 “男の酒”の幟も勇ましく、山男のような男臭いアニキがお酌をしてくれる 26)谷乃井酒造「谷乃井」

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こちらは6名で参戦の東京在住の団体さん、左のおじさんは昨年から、もう二人は誘われて今年初めての来場、外国人の姿も年々多く見られるようになった。真ん中のおかあさんは現地で配られる会場図にメモを書き込みながら、このara_umiさんにどの酒が美味しかったかをしきりに教えてくれる(笑)ロバート・デ・ニーロもプライベートジェットで佐渡島まで乗りつけ地酒を買い占めてゆくのだとか…

27)加茂乃井酒造「純白二峯」 外国のおかあさんお気に入りの、28)逸見酒造「真稜」 29)金鶏盃酒造「越後杜氏」 どっぱら清水、30)近藤酒造「菅名岳」

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適当に試飲をすませ、Y岡氏の待つ(?)母港へ帰艦。Y岡氏はこの手のイベントを楽しむ自他共に認める達人!この日も会場内で行なわれる利き酒大会に何度も参加しては、戦利品の二合瓶をしこたまテーブルの上に並べる(笑)おかげで座って飲む酒を買わずに済む(笑々)更に、尻に根の生えた我々の隣のテーブルには美女が次々と… ↑のステキなお嬢さんたちもやはり東京からのお客人(!)持ちきれない土産の清酒は宅配便で送り、手荷物を軽減(こちらも戦上手!!)

最終コーナー、ヨーグルトのリキュールを出品、31)金升酒造「初花」 なぜか毎年ここの社長とは話し込んでしまう…散々酒談義をしたあと、今年の捨て台詞は「日本酒の一番悪いところは旨すぎるところ!(笑)」の32)下越酒造「ほまれ麒麟」 33)住乃井酒造「住乃井・寒昴」 ラストの戦いは、34)諸橋酒造「越乃影虎」        「上杉謙信天晴れ成りぃ!かっかっか…」

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                                 〔 CAPLIO GX100 〕

「蛍の光」(が流れるのだそうな…)まで居たかったが、このあとara_umi家は焼肉屋に集合との密令が出ていたため泣く泣く陣をあとに…Y岡氏より戦利品のおすそ分け「ゴチ!」 結局出番のなかった(あるわけ無い?)LEICAのバッグに収納。よく割れずに…(汗)
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by ara_umi | 2008-03-18 23:32 | 小さな旅 | Comments(20)
にいがた酒の陣2008 天の巻
今年もやってきました『にいがた酒の陣』、行ってきました『にいがた酒の陣』、酒など飲もうと思えば毎日でも飲めるのだけれど、酒好きが酒を飲むために何処からか何万人も集まって、知らぬ同士が笑いながら酒を飲むこの会は参加したものでなければ味わえないsomethingがある!!

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今年は15・16日、両日参戦して全酒蔵征派を目論むも、先週後半にアクシデントが起こり昨年同様半日だけの参戦(しかもひとり)。さすがに5回目ということで参戦者の数も大幅に増え、1時過ぎに戦場に着いたときは「特性仕込水とオリジナルお猪口」は品切れ(がーん!)安っぽいプラスチックのお猪口を渡され幸先悪し…
↓の1)“越淡麗”オリジナル大吟醸を戦勝祈願の御神酒代わりとして身を清めた(?)あと、2)新潟県醸造試験場「赤い酒」で口火をきり 3)阿部酒造「越乃男山」 4)林酒造場「杉の露」 5)石塚酒造「姫の井・かめぐち酒」から熱戦の火蓋は切って落とされる。

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共に戦う(?)戦友の調達に失敗し、とりあえずひとりで群雄たちが割拠する戦場に立ったが、大浪に舵を取られる小船の如く目の前の酒蔵を試して歩く。6)武蔵野酒造「スキー正宗」 7)宝山酒造「宝山」 8)上原酒造「鶴亀」 9)笹祝酒造「笹祝」

宝山を試したあたりで、腹ごしらえ。先の『食の陣』では出店のなかった寿司店がここでは店を出している、折り詰めを買ってテーブル席で酒の肴にしようと思って並んだが、どうやら品切れになりそうなアナウンス、カウンターでなら食べられそうだと(元)馴染みの寿司屋のおやじさんが教えてくれる。ここでも少し並んだが、一緒に並んでいた長岡からきたというおじさんが、ara_umiの首にぶら下がるGX100に興味深々!しばし(酔っ払いどうしの)カメラ談義(笑)、GX100が欲しいのだが、長岡には実物が置いてある店は無いのだとか??? EVFを覘かせたり、接写をして見せたりしながら、にわかセールズマンになる(笑)「よしっ、買う!」といっていましたよRICOHさん!

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しかし、ここの寿司屋は酒を出さないので(!)しかたなく、10)朝日酒造のブースまで走り、「すみません!久保田の千寿を大盛でお願いします!!」とお猪口になみなみと注いでもらい(笑)寿司の友とする。

11)夏子の酒で有名な久須美酒造「清泉」 12)直江兼続メジャーデビュー(?)で俄然威勢のよくなった高千代酒造「巻機・天地人」 13)青木酒造「鶴齢」 14)猪俣酒造「月不見の池」…このあたりは新潟市ではめったに手に入らない銘柄、これぞ『酒の陣』!

寿司屋のカウンターで隣り合わせたお嬢さんたちは東京からの遠征組、昨年から連続参加とか。前日は会場入りせず長岡で新幹線を下車、旧越路町の朝日酒造本陣へ攻め入り(城攻め!?)蕎麦を肴に散々久保田を試飲してきたとか!戦上手!!(笑)

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15)43度の日本酒「越後さむらい」やそれで作った梅酒も強烈な玉川酒造 16)おなじみ八海醸造「八海山」湯煎された熱燗が沁みるなぁ~ 17)代々菊醸造「越後の蔵元吟田川」 18)頚城酒造「久比岐」

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                                  〔 CAPLIO GX100 〕


                  よしっ、だんだん調子が出てきた!!       後半へつづく…
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by ara_umi | 2008-03-17 23:21 | 小さな旅 | Comments(8)
にいがたフォトセッション講 番外 レクイエム
「お黙り!お黙り、お黙り、お黙り!」
松子夫人が怒りに声をふるわせたのはそのときだった。
「おまえさんたちは、なんということをいうの。この佐清は、かりにも犬神家の総本家ですよ。
総本家の跡取り息子ですよ。お父さんがあんなつまらない遺言状をかいておかなかったら、
犬神家の名跡も、財産もすっかりこの子のものになっていたはずなんだ。この子は本家だよ、
総本家ですよ、昔ならば殿様だ、ご主人ですよ。佐武も、佐智も、家来も同然、それだのに…
…それだのに……この子をつかまえて、手型をおせの、指紋をとらせのと、まるで罪人を扱う
ように。……いいえ、いいえ、けっして、……佐清、おいで、こんなところにいることはない」
松子夫人は席を蹴って立ち上がった。

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「署長さんも、たぶんお聞きおよびでしょうが、実は昨夜もこの座敷で、これと同じような場面
がございました。佐武さん佐智さんが詰めよって、無理無体に、佐清に手型をおさせようとし
たのでございます。(中略)しかし、いまはもう、事態がすっかり変ってまいりました。
佐武さんが、あのような恐ろしいことになって、しかも……」
と、そこで松子夫人は毒々しい視線を、妹の竹子のほうに投げると、
「それがまるで、わたしと佐清の仕業のように、このひとたちは思いこんでいるのでございます。
しかしよくよく考えてみれば、それも無理ではないかもしれません(中略)これはいつまでも意
地を張っている場合ではない。……と、そんなふうに考えたものですから、署長さんにもお立
会いを願って、皆さんの眼のまえで、佐清に手型をおさせようと思い立ったのでございます。
皆さん、これでわたくしの気持ちは、よくおわかりくだすったでしょうね。」
松子夫人の長広舌はそこで終わった。夫人はそこで一同の顔を見回したが、だれも声に出し
て、それに返事をするものはなかった。橘署長がうなずいたきりである。
「では、佐清……」

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仮面の佐清が右手を出した。さすがに興奮しているのか、だした掌がふるえている。松子夫人
はどっぷり手に、朱墨をふくませると、それを掌に塗ってやる。掌が真っ赤に塗り上げられると、
「さあ、その紙へ……」
佐清は五本の指を、八つ手の葉のように広げると、それでべったり白紙の上に押し付けた。
松子夫人はしっかりその手をおさえながら、毒々しい眼で一同を見回し、
「さあ、皆さん、よくごらんくださいまし、佐清は手型をおしましたよ。なんのペテンも、
いかさもありませんよ。署長さん、あなた証人になってくださいますわね」

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〔 GR DIGITAL 《 photograph by Mr.Marikichi10 》 〕


いまから一ヶ月前の2月13日、巨匠市川崑監督が鬼籍に入る。更に一年ほど前に完成したリメイク版
『犬神家の一族』のキャスティングでどうしても納得のできなかった配役に、犬神家顧問弁護士古館
恭三役の中村敦夫があった。前作では小沢栄太郎の重厚な演技が光ったものだが、今作の中村=古舘
は作りすぎたメイクとともに違和感を感じたものだったが、『犬神…』が市川監督の遺作となった今、
市川監督が映画もTVもこだわらずに美しい映像を愛した人だったことを思えば、TV界に市川ワールド
を展開した『木枯らし紋次郎』の中村敦夫を出演させるという事は、自身のこの世での仕事の締めく
くりには欠かせない俳優であることは
間違いない!!ということで今は大納得(笑)

いい役者があちらの世界に多く行ってしまったいま、あの世での市川作品も早く観たい気もするが、
私の予定では後半世紀くらいあとになる予定(笑)
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by ara_umi | 2008-03-14 23:46 | 小さな旅 | Comments(20)
にいがたフォトセッション講 番外 犯人は再び犯行現場に… 
砂丘館での撮影を終え、いよいよ「にいがたフォトセッション講」のメインエベント(?)マシンガントーク会へ向かうべく“どっぺり坂”を下ろうとしたときに何処からか鐘の音が聞こえた。それは120年以上前からこの地に建つ新潟カテドラル=カトリック新潟教区司教座聖堂(現在の双搭の教会は昭和2年に建替えられた)からのもと思われたが、初めて聴いた気がする。

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講の翌日、デパートのメンズショップでは恒例の春夏の予約会。ここ数年はJUST LOOKINGなのだけれど、同時開催のJAZZセッションは楽しみにしている。日曜の午後、まったりとJAZZを聴いたあと店長のセールズトークも振り切り、傾き始めた日差しと(昨日使い切れなかったフィルム(ポジ、B/W半分づつ)を消化するため)時間の勝負。
昨日は例のフワフワとした気分で我がココロ此処に在らずという感じだったが、さすがにひとりだといつものペースを取り戻す。
がっ、昨日の撮り残しを拾いに行くべく“どっぺり坂”を目指すも、フワフワしても集中しても写真の出来上がりには差はなかった模様(笑)


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             〔 GR DIGITAL II(1,4,7)  M3 / SUMMICRON 5cm F2 [TREBI100C](2,3,5,6)


フィルムをスキャンするのに、5年以上まえのEPSON GT-7200UではwebにUPするだけでも力不足だったのでGT-X770に入替。同封のフォトショップ・エレメンツもver.5.0ということで、今までと勝手が少々違う。そして、アンダー目に撮ったポジをライトボックスに乗せて極上のルーペで覗いたときのあの感動は …ない。

不要になったGT-7200Uを近所のHARD OFFへ持ち込むも「¥300-です!」   … チ~ン …
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by ara_umi | 2008-03-12 23:23 | 小さな旅 | Comments(12)