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漆掻きの里
「蚤虱 馬の尿する 枕もと」(のみしらみ むまのばりする まくらもと) と『おくのほそ道』で松尾芭蕉が詠んだのは、鳴子(宮城県)から境田(山形県)に抜ける尿前の関(しとまえのせき)あたりでのことらしいが、この日業界団体のある調査隊に混じって、やはり『おくのほそ道』で芭蕉が通ったであろう越後村上の手前の猿沢という集落でのある民家の調査に向かう途中見つけた、廃屋に打ち付けられた使い古しの馬蹄のフックが妙に気になる。

この日調査に伺った、昭和15年にあった集落の大火のあと建てられたというその古民家にもかつては母屋の中に厩(うまや)があり、人と家畜が一緒に寝起きをしていたという。しかも小便所はその厩の中にあったとか(厩と厠は字が似ている…当時の農家の大便所は屋外)。

この集落の調査に行くと聞いて、『おくのほそ道』のことはまったく意識になかったが、帰ってきてブログで取り上げるときに蹄鉄と、厩と、芭蕉が繋がったようで嬉しかった。 我が家にある『おくのほそ道をゆく』(写真・植田正治 文・黒田杏子)という本の中で植田正治が「蚤虱… 」の句の場面で選んだ写真が朽ち果てた塗り壁の画だったことも壺!

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                     〔 GR DIGITAL II ・ R-D1s / ULTRON 28mm F1.9 AL 〕
by ara_umi | 2009-09-17 23:45 | 小さな旅(奥の細道をゆく) | Comments(4)
Commented by sa55z at 2009-09-20 05:17
一枚目、是非収めるたいですね。
まとめられませんが。
うまのすとすつまくらもと、と記憶しておりました。ばりなんですか。
勉強になります。
Commented by ara_umi at 2009-09-20 08:36
sa55z さん、おはようございます。

ワタシの知識などないに等しく、本の受け売りですから…(汗)

書店で「奥の細道」の本を読み比べますと、作者によっては違う読み方、解釈な
どがあるようですから、saさんの記憶もどこかに出典があるのかも…
今はwebで調べると様々な解説を読むことが出来て為になります。
Commented by imai at 2009-09-21 15:16 x
いやいや参りましたね。
目の付けどころがやっぱり自分とは違いますね。
この道、自分も通りました?
まったく記憶がないのですが・・・
Commented by ara_umi at 2009-09-22 09:21
imai さん、おはようございます。

眼のつけどころが違うってことよりも、その日の取材無視で、わき見ばかりして
いたとも…(汗)
2枚目と4枚目以外は駐車場から集落へ抜ける道でのショットです。
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