ヘルニアに対する自然治癒力を高めるために、夏の暑い時期ではあったが長風呂をして体を温めようと思った。風呂は嫌いではないが、狭く、殺風景で、しかも窓が無い我が家のユニットバスでは夏に長風呂などはガマン大会以外のなにものでもない。かえってストレスがたまり病状も悪化しかねない。しかし、バブなどの発泡性の入浴剤は一部の病院ではリハビリに使っているようなことを何かで読んだのを思い出し、クールバブを買い込む。
あとは浴室の環境だ。たまたま近所の家電量販店が店を閉めることになり、売り尽くしセール(まさに売り尽くしで、閉店間際には売っているものはほとんどなかった)を冷やかしにいく。そこで見つけたものがCDやMDプレーヤーなどを水廻りで聴くことのできる防水ハウジングのような製品で、防水ポータブルスピーカーという種類の家電製品らしい。セール価格3千円ほどの商品でたまっていたポイントで手に入れることができた。
39℃の設定でお湯を張り、15分ほど音楽を聴きながら湯につかる。時計も付いているので「あと何分」などと考えながらストレスなく体を温めることができる。体を温めるというより患部の血行を良くするという意識が強いが・・・リハビリも整体もゲルマニウムもすべて回復に向けて役に立っているという(肯定思考の)気持ちがないと効果がないと思っている。
一応スピーカーが2つ付いていてステレオらしいのだが、お世辞にもよい音というものは聴こえてこない。したがって浴室の持つ音響効果ともあいまってロックなどのビートの効いたものは聴けない。カラベリやレイモンド・ルフェーブルなどのストリングス物かノラ・ジョーンズやあまりシャウトしない女性ジャズボーカルなどのアコースティックサウンドがちょうどリラックスできてちょうどよい。ただ、はじめにスイッチを入れたCDプレーヤーをハウジングにしまいこむため、調整のできるのは音量だけなので一曲目からゆっくり聴くためにはそれなりの段取りが必要になる。