旅のブログなのに病気の話ばかり続いて息が詰まってきたので(旅といっても旅行記の話じゃないのだからかまわないのだけど)、ちょっと横道へ。以前何台か車を連ねて旅行をしたときに、後続車の人から「とにかく(運転中に)あっちこっち見ている。」と指摘されたことがある。自分でも何か珍しいものがあると注目してしまう癖があるのは自覚しているし、やはり運転中も歩いているときもあっちこっち観ている。
車に乗っていると時々「おぉっ!」と思う光景に出くわす。だいたいカメラを持ち歩いているので運よく撮影できるときがある。大体車のウインドーガラス越しだし、アングルやカメラの設定もお構いなしにシャッターを押すことのほうが多いので、写りは悪いがその時しか出会えない光景は残せる。
昔から車をディスプレーする人は多くいたし時代によって、はやりすたりがあったように思う。まだ免許を取る前(マイカー時代の到来の頃)はフロントグリルに馬の蹄鉄をつけたり、フロントウインドーの周辺に2cm位のボンボンをびっしりと貼り付けて走っている車も多く見られたりして、大人のセンスを疑ったものだが、そういえばその頃はセダンのリアウインドーの中には(何に使うのか)ティッシュのケースも定番だった。
外から見てわかるくらい車内をデコレーションするとまず誰が見ても「いいセンスだ」とは思えなくなるが、持ち主の熱意(?)は伝わってくるものがある。少し前はUFOキャッチャーでゲットしたのか大量のぬいぐるみを並べているクルマもあったが、大体ドライバーはヤンママを想像させた。
このクルマのディスプレーからはある種のオーラが出ているように思う。はじめは地味なムードの飾りだと思っていたが、だんだん何が飾ってあるかということに思考のピントが合ってきたら(だいたい車に飾るものはこんなものという先入観で想定の外にあるものは目に入らない)、人形たちが動き出したようにも見えた。