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みほとけの
『奈良の古寺と仏像 ~會津八一のうたにのせて~』展が新潟市美術館の不手際から長岡市で開催されることになって、新潟市美術館は『會津八一と小川晴暘 仏像の美に魅せられた二人』という企画を急遽立てた(たぶん)。

『奈良の古寺と… 』展の半券を持っていれば無料で入場できるこの裏企画はなかなかの展覧会だった!
ふだん我々が(最近の仏像ブームなどでは特に多く…)雑誌やポスターなどで目にする奈良や京都の仏像の写真は小川光三の飛鳥園の作品が多い(はずだ)が、その父親の小川晴暘が會津八一ともに切り開いた芸術的仏像写真の数々が全倍の倍よりも大きな[H135cm×W110cm]インクジェットプリントで迫力の展示。 4つ切ガラス乾板の原版密着プリントも数枚… 土門拳がその撮影枚数の少なさを驚いたと云われる、小川晴暘の仏像に対する尊敬と観察と集中力から生る作品群はとても70年以上前の写真とは感じさせない!

小川光三の5×7カメラからのカラーインクジェットプリント[H135cm×W90cm]も多数展示、 仏像写真マニヤならずとも見逃せない企画。 

この企画のために急遽、市内の老舗菓子舗や学校からかき集めたと思われる會津八一の扁額等は見物だし、かつて画家を志した小川晴暘の描いた中国雲崗石窟全景の絵画(全長20m!)も素晴しい!

いまなら『奈良の古寺と… 』展のB2版ポスター(菩薩半跏像撮影は飛鳥園)も無料配布中! 新潟市美術館へ急げ(笑)

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〔 GXR | S10 24-72mm F2.5-4.4 VC 〕


あ、もちろん本編たる『奈良の古寺と仏像 ~會津八一のうたにのせて~』展がすばらしいことは云うまでもありません。
できれば倍率の低い双眼鏡(単眼鏡でも)を持参して、少しはなれたところから「菩薩半跏像」のアルカイック・スマイルをじっくりと愉しんでいただきたい。
by ara_umi | 2010-06-01 21:21 | 小さな旅 | Comments(2)
Commented by imai at 2010-06-03 07:47 x
最後の写真、見慣れている建築ですがこのポジションからは撮ったことないです。
切り取り方もいいな〜。
建築雑誌にもこのアングルの写真はありませんよ。
流石ですね。
今日は一緒に飲めるのかしら?
Commented by ara_umi at 2010-06-03 08:04
imai さん、おはようございます。

たったいまそちらへお邪魔していました。以心伝心でしたね(笑)
美術館を中心とした千秋が原のエリアは撮りどころ満載ですが、この日は2つ
の展覧会を駆け足で観なくてはならなかったので、ほとんど撮れませんでした。
また今度!

こん晩は愉しくやりましょう!(((笑)))
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