糸魚川市といえばフォッサマグナの日本海側の端としても有名なのだが、日本海と信州松本を結ぶ「塩の道」の始まるところでもあったらしい。正式には
千国街道と呼ぶらしいが、大昔(無土器時代!?)からの歴史ある道であるなどと云うのはwebからの知識。
その糸魚川になぜかシルクロード(絹の道)を思わせる美術館があるという。昔から一度訪れてみたいと思っていたのだが、今回ようやく糸魚川に行かなくてはならない用事ができて(本当はねじ込んでもらった(笑))念願がかなう。

美術館の門をくぐり、展示室へ向かうアプローチ。うまい具合に地面と壁の境目が白トビしているがこれは設計者の意図通りの構図になったのではないだろうか、広大な砂漠でどこまでが地面でどこからが空なのかがわからなくなっている様子をあらわしたかったはず…

〔 2006.8.26
谷村美術館 GR D 〕
砂漠に浮かぶ遺跡をイメージして設計された美術館。木彫家、
澤田政廣の仏像の個人コレクションを収蔵するために日本建築会の大御所、
村野藤吾が最後の作品として設計したもの。
シルクロードの石窟に安置してある仏像に出会うように設計がしてあり、不思議な包まれ感や仏像の持つ慈悲の心をじんわりと感じることができる空間だった。
(其の弐)は胎内巡り編!? …明日に続く