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村上 屏風まつり 其の五
屏風まつりネタも本日で千秋楽。

今日の屏風は昨日の九重園と店を並べる小さな茶舗 松本園。
みやびを感じさせる九重園の店構えとは違い昔ながらの店構えの松本園、しかし2日目に紹介
した早撰堂などは昭和モダン調だった店構えを松本園のようにリ・オールド(?)している例を見
ると、時代がまた松本園に追いついてきた…という感じ(笑)

店の中をよく見ると、無駄の無い商品配置に自店で扱う茶に対する自信とこだわりが窺える。

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                 〔 GR Digital 〕

こちらの自慢の屏風は唐の詩人、李白の漢詩の書。わかりやすい書体で書かれているために
親しみもわく。最初、客はカメラオヤジ然とした私ひとりだったが書についての説明が始まる…
「困ったな…」と思いながらも聞いていると、二行目に百代の過客(はくだいのくゎくゎく)の文字が…
百代の過客 といえば、当ブログのバイブル(いつから?)奥の細道の冒頭の言葉ではないか!!


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松尾芭蕉もかの時代の詩人、李白や杜甫に憧れを持っていたようだという説明とともに、これだ
けは覚えて帰った“李白”と“百代の過客”でググってみると「春夜宴桃李園序」という詩であるこ
とが判明、奥の細道の序文もここから来ているらしい。

この家のご隠居さんも一生懸命説明してくださるのだが最後のほうは頭に入らず(修行が足りん!)
私の後で入ってきたやや年配のグループにバトンタッチ(笑)


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           〔 D100 / 12-24mm F4 〕

「今度来るときはもう少し漢詩の素養も身に着けてから来ますからね…」

古典の授業で杜甫や李白のさわりを習い(まったく覚えていませんが)、奥の細道を学んだころ
に感じた古のものに対するロマンだけは今も体のどこかに残っている。今から300年前を生き
た芭蕉も更に1000年前を生きた杜甫や李白や彼らの漂泊の旅に相当な憧れを抱いていたら
しい。

    「国敗れて 山河あり …  かぁ~」
by ara_umi | 2006-09-29 22:45 | 小さな旅(ワタシの城下町) | Comments(2)
Commented by aricom at 2006-10-01 10:22
芭蕉の句碑はうちの近所のお寺さんにもあります。
巣鴨眞性寺に「志ら露も古保連ぬ萩のう禰里哉(白露もこぼれぬ萩のうねりかな)」とありますが、萩が・・・・ない・・・・時代の移り変りを感じます。
Commented by ara_umi at 2006-10-02 08:04
aricom さん、おはようございます。

いい句の紹介ありがとうございます。完成した句を見たときにこの程度な
ら自分でも詠めそうになる気分は、人が撮った単純でかつ美しい写真を
見たときに「この程度なら…」と感じてしまう愚かな勘違いと同じですね(笑)
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