昨日の続き
北限の茶所、越後村上には城下町ということもあり茶舗も多い。
ここ
九重園(ここのえん)は
屏風の飾りつけも見事だったが、人形さまもすごい!

〔 D100 / VR24-120(47mm) 〕

間口の広いお座敷いっぱいに繰り広げられた時代絵巻的雛人形。真ん中の人形は江戸時代のものと
説明があったがなんという保存状態の良さ!!顔立ちを見なければ昭和のものにも見えそう。
しかし、さすがに江戸の職人が作る人形や道具は凝りに凝っている。二段目の三人官女は現代のそれ
のように十二単衣など着ていないし、中央の女性は袖の短い着物(お歯黒も!)を着て既婚者(お姫様
のご指南役)である事を表わしている。道具類も蒔絵本漆塗りの本格派、いいなぁ。
下の段の殿様の行列の人形も、先頭の人形たちは緊張感のある顔をしているが、後方の人形たちは緊
張感がないところなど芸が細かい。
また、昨日の喜っ川の武者人形もそうであったが、武士の人形は鼻筋が通って目元が涼しい役者顔だが、
お付の者は必ず団子鼻のコメディアン系の顔立ちなのがおかしくも悲しい…
さすがに老舗茶舗だけに茶席の用意もぬかりなく調えてあり、たたきを挟んだ向かいの座敷では春の茶会。
お茶といえば、お菓子を忘れてはいけない…ということでもう一件
九重園と同じ通りにある菓子舗
酒田屋。

〔 GR DIGITAL 〕
ここは、五月人形の展示だったが「座敷に上がって観ていってください」と即され、
お座敷からもワンショット。鯉幟を手前に、いくぶん広重を意識した構図(笑)
なので 「トラックバック企画アングルに参加」 です。