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その壁に刻まれたもの
たまに上京などして、地下鉄の階段を降りるときに下から風が吹き上げてきたときなど、鄙びた地方都市では絶対に感じることの無い、この街を造った工人たちの息吹きみたいなものを感じる。徳川時代に堀や用水を「かっぽれ、かっぽれ…」と掘りはじめて以来、明治になって以降も地下鉄用の坑道を掘削したり、巨大なビルディングを建設したり、とにかく兆大な人力がこの街を手当てし続けてきた念(エネルギー)みたいなものが空気の中に溶け込んでいて、そんな氣が蔓延しているのが大都会の空気のような気がする。

40年以上前に建てられたこの地方都市の複合ホールのコンクリートの壁を見ていたら、同じような人間の氣を感じた。現在のように工業製品化された建築材料が少なかった過の時代は、鉄や木や石やコンクリートなどの基本的な材料を職人技で設計者の意図どおりに表現するしか術がなかった…というより技術があった!…壁一面にリブ状に打設したコンクリートを手作業で削(はつ)った回数だけその職人の氣が壁に染み込み、いまだにその氣が発散しているのだろう。

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〔 M3 / SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 / 400TX 〕


いや、このレンズ!改めてフィルムで使うと凄い、周辺もデジタルほど落ちないし、何よりもまっすぐに写る …プアマンズ・ホロゴンの面目躍如!
by ara_umi | 2009-01-23 22:44 | 小さな旅 | Comments(8)
Commented by sa55t at 2009-01-24 01:11
ホロゴンに拘る理由が不明です(笑)
Commented by ara_umi at 2009-01-24 08:13
sa55t さん、おはようございます。

拘りではございません、口上です(笑)
成田屋(CZ?)や中村屋(Leitz?)などの大看板(ブランド)が好きなだけ…とも
T中某とか、A城某とか、Sダー某とか、E出版のせいです(笑)
Commented by sa55t at 2009-01-24 17:16
いやいや、ara様ではなく、世の中のレンズ好きがホロゴンに拘る理由がわかりません。SWHで良いじゃんと思います。
かくいうわたしも一時期ホロゴンを所有しておりましたが、ボディを買えずそのまま半年神棚に置いてありました。
あの後玉を見て、まあ、信仰の対象でしたね。毎日手を合わせていました。
SWHがある今、そんなことは致しません。
Commented by ara_umi at 2009-01-25 09:33
sa55t さん、おはようございます。

まったく仰るとおりでございます。使いにくそうだし…
ま、Gマウントも含めて見ることすら難しい神話やお伽話の世界なのかも知れません。
SWHで充分です(笑)
Commented by ichi-some at 2009-01-25 12:05
真っ直ぐなモノが、真っ直ぐに写るとはこういうことなんですね!
すれにしても、凄い広さです。
Commented by ara_umi at 2009-01-26 08:34
ichi-some さん、おはようございます。

まっすぐに写ることは大変気分がいいですね!
が、しかし、少しでもカメラが傾くとパースが付く暴れん坊ぶりも手強いのです。
Commented by kiyo-kz at 2009-01-26 22:23
いいもの(悪いもの?・笑)を見せていただきました.
つま先から頭のてっぺんまで写りそうですね.
Commented by ara_umi at 2009-01-27 08:01
kiyo-kz さん、おはようございます。

以前に所有していたときは撮るものがなくて持て余している状態でしたが、15mm
の画角はやはり強烈です!時々はM3に付けて刺激を受けたいものです(笑)
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