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その壁に刻まれたもの
たまに上京などして、地下鉄の階段を降りるときに下から風が吹き上げてきたときなど、鄙びた地方都市では絶対に感じることの無い、この街を造った工人たちの息吹きみたいなものを感じる。徳川時代に堀や用水を「かっぽれ、かっぽれ…」と掘りはじめて以来、明治になって以降も地下鉄用の坑道を掘削したり、巨大なビルディングを建設したり、とにかく兆大な人力がこの街を手当てし続けてきた念(エネルギー)みたいなものが空気の中に溶け込んでいて、そんな氣が蔓延しているのが大都会の空気のような気がする。

40年以上前に建てられたこの地方都市の複合ホールのコンクリートの壁を見ていたら、同じような人間の氣を感じた。現在のように工業製品化された建築材料が少なかった過の時代は、鉄や木や石やコンクリートなどの基本的な材料を職人技で設計者の意図どおりに表現するしか術がなかった…というより技術があった!…壁一面にリブ状に打設したコンクリートを手作業で削(はつ)った回数だけその職人の氣が壁に染み込み、いまだにその氣が発散しているのだろう。

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〔 M3 / SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 / 400TX 〕


いや、このレンズ!改めてフィルムで使うと凄い、周辺もデジタルほど落ちないし、何よりもまっすぐに写る …プアマンズ・ホロゴンの面目躍如!
by ara_umi | 2009-01-23 22:44 | 小さな旅
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