2009年 10月 09日 ( 1 )
台風一過
  「 むざむやな 冑の下の きりぎりす 」

これは松尾芭蕉が『奥の細道』の道程の小松で、木曾義仲との戦に敗れた斎藤実盛の甲冑を見て詠んだ句と云われているが、ara_umi的にこの句はなんといっても、横溝=市川=石坂金田一の黄金トリオによる映画『獄門島』のなかで事件のキーになる俳句3首の内のひとつとして印象に残っている。

この句は戦争に供出された寺の釣鐘が(獄門)島に戻ってきて、仮置きされた場所で起こる殺人事件のプロップとして使われているのだが、映画の中でのトリックの材料として女歌舞伎『娘道成寺』で使われた張子の釣鐘も映画の中では重要なプロップとなっている。

で、何が「台風一過」でなにが「むざむやな…」の句かというと、このたびの台風18号で新潟市における被害の中で視覚的に一番インパクトがあった映像が『水と土の芸術祭2009』作品NO.18「Water Front在水一方」という竹で編んだ巨大な鳥かごがペシャンコになったものであったが、その様子が海に捨てられた張子の釣鐘を連想させ、自然に「むざむやな 冑の下の きりぎりす」と句が出てきた(しかも佐分利信演ずる了然和尚の口調で)ときは我ながら呆れた…という話(笑)

e0082981_945680.jpg

e0082981_943012.jpg

e0082981_95486.jpg

e0082981_95149.jpg

e0082981_952414.jpg

e0082981_954370.jpg

e0082981_953347.jpg
                       〔 R-D1s | U28 / E50 ・ GR DIGITAL II with GW-1 〕
[PR]
by ara_umi | 2009-10-09 23:58 | 小さな旅(荒浪観望) | Comments(6)